1300万人がメタボリック症候群

メタボリック症候群(メタボリックシンドローム)についてどれだけ知っていますか。最近特に注目されているメタボリック症候群とは、生活習慣病のなかでも特になりやすく危険な症状なんですが、意外と名前は知っていても、どのようなものであるかまでは解ってないという人も多いのではないでしょうか? このメタボリック症候群、実は放置すると大変なことになります。
/3年前に厚生労働省の調査によると、少なくとも1300万人がメタボリック症候群であると言はれ、さらにメタボリック症候群の予備軍と言われる人たちも、同じくらいいるとされています。
/食生活が向上して、その結果つまり飽食に慣れた日本人にとっては、すでに“国民病”といっても過言ではないと思います。メタボリック症候群とはどのようなものなのでしょうか。

メタボリック症候群は合体します

これも例を挙げますが、上のような状況でメタボリック症候群になってしまったとします。健康でない血液にさらされた血管は動脈硬化を引き起こします。もろく硬くなった動脈に高血圧による異常な血圧がかかれば、血管が破裂したり詰まったりしやすくなります。
つまり、お互いの効果を高めあって身体により多いダメージを与えるのがメタボリック症候群です。メタボリック症候群からは他の生活習慣病、例えば糖尿病などをひきおこしますし、汚れた血液をろ過しなくてはいけない肝臓や腎臓にもダメージを与え、肝不全・肝硬変・脂肪肝・腎不全などの遠因になります。
血液が詰まってしまう脳梗塞や心筋梗塞、脳が出血する脳溢血や大動脈瘤、視神経がつまれば白内障・緑内障などもおきます。また、手足などに充分に血液が行き渡らなくなれば手足が腐ります。
メタボリック症候群はこうした症状の遠因または直接の原因になります。メタボリック症候群のおそろしさ、わかっていただけましたか?

メタボリック症候群の診断と予防

メタボリック症候群は肥満、つまり体内脂肪が多い人がかかりやすい生活習慣病のうち、特に血液や血管に関わる症状の3つの中の、高血圧・高血糖・高脂血症のうち2個以上を併発している状況のことを、まとめてメタボリック症候群と呼んでいます。
40歳を超えた男性の実に半分、女性でも2割はこのメタボリック症候群、もしくはメタボリック症候群予備軍に入るとされています。
ここからは厚生労働省基準によるメタボリック症候群の予防方法などを書いていきます。もう一回書いておきますが、このメタボリック症候群を放置すると大変危険です。ぜひ事前に食い止めておきましょう。
厚生労働省では男性の場合でウェストが85cm、女性なら90cm以上が危険と警告していますが、実はメタボリック症候群で一番問題なのは身体の中にある内臓脂肪なので、いわゆる「隠れ肥満」というのが一番危ないことになります。こうした人は健康診断で何らかの異常が発見されるので「太っていないから大丈夫」という安心はしないほうがいいです。